2008 |
03,17 |
約一年ぶりのパラレル更新です!
今のところはリーマスとリリーについてちょくちょくふれていこうかなぁと。
こっちもかなーりオリジ設定強くなるので苦手な方は回れ右で。
>>今日の22:31 の方
はい、ありがとうございますっ!
今年は日本語7巻発売なのでがんばりますよー(*-ω・)b☆
>>今日の22:33 の方(上の人と同じかな?)
いえいえそんな(//▽//;)
早く7巻読みたいです暇なうちに笑。
親世代が欲しい今日この頃です。。。
五月も終わりに近づいた放課後、真っ赤な夕日の西日がここ、ホグワーツの図書館に射し込む。
俺はそこの二階に位置する自習室から高等部サッカー競技場をぼんやりと眺めていた。顔まではハッキリとは見えないが、あの黒髪ぼさぼさ頭はジェームズだろう。彼はたった今相手側のゴールに見事シュートした。流石、スポーツ特待生だけある。周りの奴らよりも彼の技術は遙かに群を抜いていた。あれで中学まで無名だったのは何とも惜しいものだ。ジャックやステファンが嘆いたのもわかる。ここからでも彼が白い歯を出して笑っていることがわかる。
俺は小さく溜息を吐き、椅子に寄りかかって伸びをした。
この、たった二ヶ月で自分は大きく変わった───ジェームズのおかげで。
こんなに学校が楽しいとは思わなかった。授業や休み時間、昼食、ホームルーム……そのすべてが毎日新鮮で今まで感じたことのないことばかりだ。それだけじゃなく、クラスメートとも仲良くなれた。彼らとたわいもない話をするのが面白いと思った。そうやって感じられる自分が中等部の頃とは比べものにならないくらい
大きく変わったと思う。
この事すべてが今競技場でサッカーをしている彼───ジェームズ・ポッターのおかげなのだ。
後一週間とちょっとで中間テストが実施されるので、ここはいつもよりも若干人が多かった。俺はピーターに勉強を教えてほしいとせがまれ、放課後特に用事もなかったリーマスも一緒にこの自習室に来て勉強していたのだった。
ピーターは今日の数学の復習、リーマスは明日の外国語の予習に精を出し、自分は隣のピーターに数学を教え、向かいのリーマスの訳の間違い探しをしていた。
窓から目を離し、ふと向かいに座るリーマスの左手の甲が目に入った。
「リーマス、それ…」
彼は俺の視線に気付き、とっさにそれを隠した。それは小さなピンク色のケロイドだった。
彼はへらりと笑った。
「小さい頃にちょっと火傷しちゃってさ。その時の」
「そぉか…」
ピンポンパンポーン…
生徒のみなさんは帰宅時刻になりましたので、速やかに下校してください…
「あ、もう六時なんだ」
「うぅ…あんまり進まなかったよぅ」
「帰るか」
俺達は自分の荷物をまとめ、図書館を後にした。
先程の燃えるような夕日が嘘みたいに、外は薄暗くなっていた。
「最近、この付近変質者が多いから二人とも気を付けてね」
ピーターが自転車を押しながら俺とリーマスに別れを告げた。
俺とリーマスは途中まで帰る方向が一緒だった。
「変質者かぁ…ここは随分物騒なんだなぁ」
「リーマスの近所でそういうことはないのか?」
この質問をした後で、俺は彼の住んでいる場所について尋ねることは初めてだと気が付いた。
「ど田舎だからね。道は暗いけど、そんな話聞いたこともないよ」
「へぇ~っ。じゃあ空き巣とかもいないの?」
自分の住んでいる地域には頻繁に出没するのだ(しかしどの家も防犯対策がしっかりされている為、あえなく御用となる)。
「もちろん。鍵開けっ放しでも全然平気」
「考えらんねぇ…」
そんな俺の反応が面白かったのか、彼はふふっと笑った。そこで彼は何か思い出したようだった。
「そういえば、エリザが何回かストーカーの被害に遭ってるって聞いたな…」
「運動部は今時期帰んの遅いからな…」
エリザはG組女子の中心グループの一人で、一年にしてテニス部レギュラーだった。この五月下旬からテストが始まる直前まで運動部は大会があり、いつもより部活動時間が長引いてしまうのだ。
「じゃ、僕はここで」
「おう」
地下鉄の駅で彼と別れた頃はもうとっぷりと日が暮れていた。
俺はそこの二階に位置する自習室から高等部サッカー競技場をぼんやりと眺めていた。顔まではハッキリとは見えないが、あの黒髪ぼさぼさ頭はジェームズだろう。彼はたった今相手側のゴールに見事シュートした。流石、スポーツ特待生だけある。周りの奴らよりも彼の技術は遙かに群を抜いていた。あれで中学まで無名だったのは何とも惜しいものだ。ジャックやステファンが嘆いたのもわかる。ここからでも彼が白い歯を出して笑っていることがわかる。
俺は小さく溜息を吐き、椅子に寄りかかって伸びをした。
この、たった二ヶ月で自分は大きく変わった───ジェームズのおかげで。
こんなに学校が楽しいとは思わなかった。授業や休み時間、昼食、ホームルーム……そのすべてが毎日新鮮で今まで感じたことのないことばかりだ。それだけじゃなく、クラスメートとも仲良くなれた。彼らとたわいもない話をするのが面白いと思った。そうやって感じられる自分が中等部の頃とは比べものにならないくらい
大きく変わったと思う。
この事すべてが今競技場でサッカーをしている彼───ジェームズ・ポッターのおかげなのだ。
後一週間とちょっとで中間テストが実施されるので、ここはいつもよりも若干人が多かった。俺はピーターに勉強を教えてほしいとせがまれ、放課後特に用事もなかったリーマスも一緒にこの自習室に来て勉強していたのだった。
ピーターは今日の数学の復習、リーマスは明日の外国語の予習に精を出し、自分は隣のピーターに数学を教え、向かいのリーマスの訳の間違い探しをしていた。
窓から目を離し、ふと向かいに座るリーマスの左手の甲が目に入った。
「リーマス、それ…」
彼は俺の視線に気付き、とっさにそれを隠した。それは小さなピンク色のケロイドだった。
彼はへらりと笑った。
「小さい頃にちょっと火傷しちゃってさ。その時の」
「そぉか…」
ピンポンパンポーン…
生徒のみなさんは帰宅時刻になりましたので、速やかに下校してください…
「あ、もう六時なんだ」
「うぅ…あんまり進まなかったよぅ」
「帰るか」
俺達は自分の荷物をまとめ、図書館を後にした。
先程の燃えるような夕日が嘘みたいに、外は薄暗くなっていた。
「最近、この付近変質者が多いから二人とも気を付けてね」
ピーターが自転車を押しながら俺とリーマスに別れを告げた。
俺とリーマスは途中まで帰る方向が一緒だった。
「変質者かぁ…ここは随分物騒なんだなぁ」
「リーマスの近所でそういうことはないのか?」
この質問をした後で、俺は彼の住んでいる場所について尋ねることは初めてだと気が付いた。
「ど田舎だからね。道は暗いけど、そんな話聞いたこともないよ」
「へぇ~っ。じゃあ空き巣とかもいないの?」
自分の住んでいる地域には頻繁に出没するのだ(しかしどの家も防犯対策がしっかりされている為、あえなく御用となる)。
「もちろん。鍵開けっ放しでも全然平気」
「考えらんねぇ…」
そんな俺の反応が面白かったのか、彼はふふっと笑った。そこで彼は何か思い出したようだった。
「そういえば、エリザが何回かストーカーの被害に遭ってるって聞いたな…」
「運動部は今時期帰んの遅いからな…」
エリザはG組女子の中心グループの一人で、一年にしてテニス部レギュラーだった。この五月下旬からテストが始まる直前まで運動部は大会があり、いつもより部活動時間が長引いてしまうのだ。
「じゃ、僕はここで」
「おう」
地下鉄の駅で彼と別れた頃はもうとっぷりと日が暮れていた。
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